今週のあなたへのメッセージ 2024.07.21(日)
【どう言葉を紡いでいくか?】
「人は大きく分けて思考型と情緒型の二つに分かれる」とユングのタイプ論では言います。
たまたまこんな事がありました。
思考タイプのクライエントに「それは大変でしたね~」と、
気持ちに焦点を当ててねぎらったのですが、相手はまったくの無反応。
思考タイプの人は感情をケアされるよりも、説明を求める傾向があります。
それに気づいた私は、あわてて私なりのコメントを「カクカクシカジカで」と説明調で申し上げました。
するとそのクライエントは深く納得して下さいました。
それで気をよくした私は、次のクライエントの方の話を聴いて「それはその人が規範型だからですよ。
それにその人は父性が強すぎるからではないですか?」と、
やや説明調で言ってしまったのです。
するとそのクライエントの方は即座に「そういう説明や理屈は結構です」と、バンと返されてしまいました。
このクライエントの方は思考タイプではなく、情緒タイプでいらしたのです。
こういう場合こそ、私は「それは大変でしたね~」とその方の感情をケアするべきだったのです。
不登校のお子さんを抱えるお母さんに、
焦らずじっくり時間をかけましょうという意味で「長くかかりますよ」と言ったところ、
「その言葉だけは聞きたくなかった」と言われたことを思い出しました。
思考タイプか感情タイプかをよく考え、相手の立場に立ってどのように言葉を紡いでいくか、
日々やりがいを感じているところです。
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